若手・中堅人材の育成

厚生労働省の統計では、近年大卒新規入社者の入社後3年での退職率は、実に35%に及んでいます。
多額のコストを投じて採用した人材がかくも簡単に退職しては、企業の競争力向上は覚束ないでしょう。
たしかなリテンションを通じて人材を組織に定着させ成長軌道に乗せることは、今日経営課題としての重要度を益々高めています。
ソフィアコンサルティングは、従来型集合教育の弱点を克服する、高濃度の教育プログラムによって、コミットメントを強化する中から人材の成長を実現するソリューションをご提案しています。

従来型集合教育の難点

多額のコストを投じて「年中行事」として実施される集合研修。しかしながら、その教育効果は所期の水準を実現できないばかりか、業者任せで効果の検証さえ疎かにされているケースも少なくありません。
そこに欠けているのは、学習のPDCAマネジメントサイクルです。
成長の途上で直面する課題は、個々の人材により異なります。ところが、成長とはその個々に異なる課題を乗り越えることでしか達成されないのです。したがって、個々人の学習課題を何らかの形でフォローアップしなければ、人材は育ちません。

学習PDCAサイクルの実現

では、個々人の学習課題は、どうすれば顕在化するのでしょうか。
客観テストやチェックリストでそれを行うには限界があります。
要は、人が人を見るしかないのです。学習課題を人がモニタリングする何らかの仕組みが不可欠なのです。

組織モラール低下の影響を克服する

人が人を見て育てること、考えてみれば、従来の組織環境では当たり前のこととして自然に行われていました。
しかしながら現代では、そこにはグローバル化や成果主義マネジメントの影響が色濃く反映しています。
リーダーの関心は、じっくりと人を育てることよりも目先の計画達成やスケジュールの消化に向けられています。人を育てることを通じて実現する目標より、外注や派遣の活用でその場しのぎに達成される「目標」の方が重んじられさえするのです。
再び人材が育つ環境を取り戻すには、こうした“悪循環”を断ち切らなくてはなりません。

スキルと同時にコミットメントを高める人材育成を!

個々人の課題を抽出しそれをフォローする学習PDCAサイクルは、決してOAシステム等によっては実現し得ません。
形式化されたプロセスだけでは、学習モチベーションを生み出し持続することができないからです。
自己の課題を深く内省し続けること、それを通じてそれまで見えなかった問題を認識できるようになること。そうした学習を進めるには、「その道」に通じた先人指導者の導きも必要です。そして何より、そのような学習を尊重し保障する組織としての仕組みが不可欠なのです。