定期レポート2013年11月

ソフィア・アイ :ビジネス心理学の必要性

 

モチベーション理論、行動科学理論、リーダーシップ論、コミュニケーション論、 学習理論…、マネジメントに関わる学説の多くは、心理学の知見に支えられています。
ところが、心理学を現実のビジネスに適用する実践的な知恵は、これまで体系的に 形作られてきたとはいえません。

 

たとえば、モチベーション理論に注目してみましょう。
いったい、モチベーションとは何でしょうか? 感情でしょうか。行動になって現れた ものでしょうか.。それとも、個々人の信念や価値観でしょうか。
「モチベーションを高める」とよく言われますが、それは、現実の人材の何に対して どのように働きかけることなのでしょうか?
仮に、それが、今この時点での人材の「意欲」に対して、それを高揚させることだとして、 それを行うことが、組織や企業にとって長期的にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?

 

さらには、カウンセリングはどうでしょうか?
今日様々な資格がわが国でも運用されていますが、メンタルヘルスケア等個人を対象 としたノウハウはあっても、心理学を組織や企業活動につなげる発想は、そうした資格 には、あまり含まれてはいません。

 

つまり、心理学的な知見には、私たちの知性を刺激する多様な要素が含まれている一方で、 それを体系的に理解し、現実的な成果を生み出すビジネス行動につなげるための理論 (方法)が整備されているとは言えない面があるのです。

 

弊社の所属するビジネス心理学会では、そのような問題意識から、このたび『ビジネス心理・ 公式テキスト』(全3巻、中央経済社刊)を出版し、合わせて「ビジネス心理士資格」を 制定することで、心理学を、現実のビジネスとマネジメント、企業活動に生かしていく 活動を開始しました。

 

ぜひ一度学会のWEBサイトにアクセスしてみてください。
  http://bpa-j.org/

 

そこには、単に出版やセミナーにとどまらず、ビジネス心理学についての詳しいご紹介、 さらには、書籍の内容を動画Eラーニングで学ぶための動画配信についてもご覧いただけます。
それら様々な方策を通じて、ビジネス心理学を、今後さらに広く多くの方々と共に、 学習し深めていくためのフィールドが広がっています。

 

また、このような実践的な知見であるビジネス心理学の体系を、企業研修に活用したり、 さらには、企業内人事制度の昇格審査に導入するご支援も進めています。

 


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